忘れ去る忘却の彼方に

微かに見えた時の彼方に
夕暮れの夜がそっと近付く

いつか忘れ逝く永遠という絆
千年の時を得てようやく結ばれた絆も
儚く綻び辺り一面に消え去る

流され逝く流氷のように
海水に消え逝く微かといえる光影

大切なキミから消え去れなくてはならないサダメを受け今宵で夜更けの地から消え去る

懐かしさを垣間見る間も無く
言われなき罪状で捕われの身と化す
身体から地に返り逝く
桜が辺り一面に降り注ぐ雪のように
蓮の花が咲りゆいた

古代の頃より忌まわれる
避けられる
耐え難き呪いを全身に終始受け続け
今宵で最期のときに
終末の誘いを

終末に誘われる
血塗れの夜
血塗られる術
傷だらけの身体から
魂が消え失せた
来世に願うまだ見ぬ最愛のキミへ