社(やしろ)

社に佇む一人の希望無き魂
何故行き場を失ったかのか
自らも解らない

社に初めて来た日の夜
最早救われる手段は何も無い事に気付く
最早救われる日は二度と来ない事を
この日初めて知り後悔する

安らぎを得るはずの社で
悲観的な心を垣間見せる迷える魂
そのような日々に終止符を打つ転機が訪れる

神々しい光が辺り一面に訪れる
救いの言葉を神々が迷える魂に声掛ける
精霊がそっとささやいたかのように
迷いが晴れ、この日初めて魂は救われる

社は神々しい光に覆われ
ずっと漂っていた霧からも解き放たれ
かつての構造しい社が甦る

永遠に輝き続ける日がこの日ようやく始まる
二千年の時を経て