夜景

ある日の夜、海辺に佇む
綺麗な夜景を垣間見て
在りし日の幸せな記憶を思い出す

幸せを求めて異次元の世界へ
彷徨ったもののそこには幸せは
一欠片も無く、不条理以外の
何物しか無い

幾つか彷徨い続けた後に
幸せの意味を悟る
在りし日に描いていた幸せと
今の幸せは違う事を
刻一刻と定義が変わりゆく
今この世界に無事いれる事自体が
幸せなのだと気付く

外を見上げる
そこには在りし日と同じ夜景が見えていた
夢の中で魂となり社へ
迎え入れられた先で問い掛けていた答えを導き出す
幸せは自らで手に入れる物
そう悟り、夢から覚め行く

海辺から帰途につく途中で
公園らしき場所で夜景を見つめる
今夜の夜景はあの日と同じ綺麗な夜景
これからも永遠に幸せの一時を享受し
自らを磨き、精進し続ける

社を通り過ぎ未来への道を進み続ける