焔の灯を社の祠で垣間見る
呪縛に囚われた静寂の夜に
降りしきる大粒の雨に
身を晒し掛ける
祠に見舞う精霊に
何かを問い掛ける
時既に遅しと
絶望を抱く答えを受け取り
悲嘆に暮れる
焔に問い掛ける
最早為す術は無いのか
最早手遅れなのか
救いの余地は最早無いのか
焔は答える
「最早救われる余地は無い」
答えを受け取り
最早自らの進むべき道は
祠へ赴きこの世界からの
永遠(とわ)の解放を願う
それ以外に救われる術は無い
哀しさに明け暮れる日々から
最早解き放れたく
消える期待と未来への希望
まやかしだらけの日々から
解き放れたい
在りし日の朝
永遠(とわ)の絶望から魂が
解き放たれる
新たな世界への旅立ち
最早悲嘆に暮れる事も無く
悲壮感漂う世界は消えゆく
哀しき夢からようやく解き放たれて
希望を頂ける未来の世界へ今宵旅立つ
祠に見舞う精霊に囁く
「漸く(ようやく)呪縛から解き放たれる」
新たな世界へ今宵旅立つ
新たな世界は希望を頂ける未来の世界
新たな祠に誓いと決意を込め
自らの信ずる道を只只管進めていく