赤き闇に囚われ
捕囚の日々を過ごす
心から呪縛が解き放たれず
身体さえも呪縛されたまま
空を見上げた
数年前までは青い空だった空も
今では赤い空しか見えない
夜になるにつれ
赤みを増す空
救いは最早二度と訪れない
一切の言論も自由も奪われた
魂さえも囚われる地獄ともいえる世の中
まさに生き地獄といえよう
嘗て祠と社があった場所へ
魂が向かう
我々は最早見捨てられてしまったのか
そう自問自答を繰り返し
魂は嘗ての社へ辿り着く
精霊さえも既に姿を消し
あるのは修羅と化した異形の者達
二十数年前の出来事さえ無ければ
修羅と化す赤闇の世界は訪れなかっただろう
元の世界へ返り咲きたいと願っても
今更手遅れ救われる価値などもう何処にも見当たらない
赤闇とは自らが創りだした負の心
自らも修羅と化す
微かにも残っていた人の心は今宵全て消え去り
全てが修羅と赤闇と化す