消え逝く生
僅かに残された精気も
もはや此の身体から消え去る
消され逝く生
僅かにさえ期待された生への執着も
此の身体からは全て消えてしまう
忘れ逝く日に
修羅の化身が宿る
不条理の夜に荒れ逝く術を見出す
修羅の世界に
飛ばされ戦いを挑まれる
明日の夜更けまでに敵を消さねばならない
赤い夜に刻む
修羅への道
青い海に刻まれる
不条理への道
祠に舞う精霊に
この宿命(さだめ)から逃れる道を問いかける
不条理から逃れる選択肢は
もはや導き出せず
安らかに此の世から消え去る以外
選択肢は見出せない
不条理の夜に
修羅の世界へ消え逝く
言われ無き流血の夜に
魂は全て刻まれ帰依行け
消える以外術が無いことを
修羅の身になってから漸く気付く
全てを傷つけて漸く悟り行く
青い御霊に祠に縛り付けられ
八代に消え逝く青白い光
八幡に消え去る不条理の冷気
明け行く朝に全ての終りを迎えて