「詩」カテゴリーアーカイブ

二度と叶えられない想い

全てはあの時
からだった
そのときまでは
叶えられない想いは
無いと思っていた
君に出会ってからは
その考えは
崩れ去っていった

数日後、
君と初めて話したね
そのときをいまでも
覚えているよ
思えば、この日から
君へ想いを寄せる
ようになっていった

この先には明るい
未来が待っていると
教えられてきたけど、
全てがそうだとは
いえないことが後に
なって分かった

真実を知るまでは

それからさほど日が
経っていない頃に
思いがけないことを
知らされた
君に想いを寄せて
いる人のことを

冷静さを装っては
いたけど
深く傷ついていた
のは気付いていた
夢のような日は
長くは続かない
ということを

数日前には希望に
満ちていたと思えば
このときから、
深い悲しみと絶望を
抱くようになって
いったのが分かる
気がしていた

全てが叶えられない
想いだということを

癒されない傷を抱え
深い悲しみと
絶望を抱き
全てが灰色に
覆われた頃
叶えられない想いに
見切りを付けて

それからさほど
日が経たない頃に
あの地へ旅立つ
ことになった
最後に君に会える
ことを願いながら

君に再会したときに
伝える機会を得て
これまでのいきさつ
を全て君に伝えた
この出会いで最後に
なるかもしれないと

深い傷は決して
いやされないと
気付き
君と永遠の別れの道
を選んでしまったの
をこのときになって
分かる気がしていた

全てに別れを告げて

叶えられない想いに
見切りを付け
君と永遠に
会えない道へ進み
全ての螺旋に
見切りを付けて

たとえ全ての出会い
がまやかしだった
としても
君との出会いだけは
まやかしでは
無いのだけは
分かる気がしていた
それなのに、
もう戻ることの
できない道を
選んでしまった

癒されることの無い
傷を背負って
しまったからには
もう後戻りの
できないあの頃に
見切りを付けて
茨の道をただ
ひたすら選び
つづけていけるしか

全ての螺旋を断ち
切る道は無いから