過去の記憶に
縛られていた
あの日から
解き放たれるために
茨の道を幾度となく
選びつづけていたが
それにも見切りを
つけたいと願い
全ての螺旋を断ち
切ろうとしていた
過去の忌まわしい
破壊の記憶を
消し去ろうと
未来の事を
模索していた
ただ一つ理解
できたのは
過去とは決して
消し去る事の
出来ないことだと
全ての惨禍を消し
去る事が出来ない
例え未来で輝かしい
希望を得られた
としても
傷ついた過去の
記憶を癒す事は
出来ない
未来への希望を
垣間見た今日この頃
破壊の面影は
もはや無い海辺に
辿りついた
あの時に別れた
君への想いを抱き
再び君に会える日を
願っていた
今頃、君はどうして
いるのだろうと
ずっと考えていた
ただ一つ
理解できるのは
願いが叶えれば再び
君に逢えることだと
全ての惨禍を
消し去る事が
出来れば
例え未来で傷つく事
があるとしても
君に会えたときに
癒えることが
出来るから
それすら叶えられ
ないとすれば
この世界に来た
意味が無い
理解出来ない事
なんて何も無かった
全ての絶望を消し
去る事さえできれば
例え全ての希望が
潰えたとしても
新たな希望を抱く
事が出来るから
過去に縛られる事が
無くなれば
あの世界に返ること
ができるだろう
そうすれば
君に会える事が
出来るから
すっかり赤く
染まったこの星に
救いがあるとすれば
癒される事の無い
過去の呪縛から解き
放たれる事だろう
全ての呪縛から
解き離れた頃には
君との出会いだけが
待ち遠しい
それだけにこの
惨禍から解き
放たれたかった
傷を癒してくれる
のは君以外に
ありえない
あの過去に見切りを
付けてくれたのは
君だから
君に会えたときに
全ての過去から
解き放たれて
全ての未来に
辿りつけたから