惨禍に苛まれた傷跡

 知りえなかった
災厄が
近くまで来ている
とは知らないまま
君との思い出を
垣間見ていた

いまから2年前
君と初めて会った時
こうなるとは
思えなかったね

辛すぎる別れなど
訪れたく
なかったのに
運命というのは
過酷で

辛すぎる現実を
目の当りにして
なすすべも無い

惨禍に刻まれた
傷跡に
これまでの記憶が
蘇り
楽しかった
あの頃の記憶を
全て消し去って
しまい

暗殺者が命を狙う頃
君との思い出を
垣間見ていた
近くに災厄が
近づいているとは
知らない

隠れ家に潜んでいた
唯一の救いは
この不条理が
夢であればいいと

辛すぎる別れなど
夢で終わればいいと
ずっと思っていた

この現実など
直視なんてできない
ただなすすべもない

惨禍に苛まれた
傷跡に
全ての運命を委ねて
辛すぎる
この過酷な状況を
全て消し去れば

暗殺者が隠れ家を
見つける頃
全ての絶望に
見切りをつけ
不条理な運命を
受け入れられない

暗殺者が近づいて
いるのを悟り
唯一の救いさえ
見出せないまま

暗殺者を見たその時
一欠片残っていた
希望が
全ての絶望に変わり

辛すぎる永遠の
別れを
実感させることに
なった
この不条理だけは
回避できない

惨禍に傷付けられた
記憶に
全ての不条理を
委ねて
消えかけた
一欠片の希望に
何一つ見出せない

暗殺者が君だと
知ったとき
何をしてでも
この不条理だけは
回避したいと
願っていた
でもどうしようにも
できない

回避できない
災厄などもう
どうにもならない
君とは戦えないから
ただひたすら
辛い現実から
逃げるしかない

倉庫に逃げ
去っていて
君が追いかけてきた
君の存在に
気付いた時
君自身も不条理だと
思っていたのに
気が付いた

もう逃げられないと
悟って
君と対峙して
辛い現実を
来世の糧に変えて