幻海~maboroshi-umi~

当り一面、光さえ無い海
永遠に閉ざされた世界に存在する海
幻となり消える前の自らの魂が
幻の姿を纏い、焔の影へと消え行く

祠に消え行く生息(せいいき)と
死息(しにいき)に併せて浅瀬で消え行く永遠の死旋(しせん)

幻海(まぼろしうみ)に還りゆく綺麗さを纏う魂に
永遠の静寂が訪れることはもはやありえない
永遠の幸せが訪れることはもはや永遠にありえない