哀愁

哀愁漂う秋の夜
静寂が誘う漆黒の闇
修羅と化す明けの夜
心が晴れる事は二度と無い

全てが霧と化す修羅の心
人としての心は微塵も無い
全てが木端微塵に消え去れば
永遠の苦しみ哀しみから逃れられると
そう信じていた

修羅から阿修羅と化し
人だった記憶は最早消え失せ
宿るのは修羅と化した心と魂
極限まで修羅となり阿修羅と化す

永遠に享受する静寂の夜
全てが無に還り全ての思考が
今宵止まり永遠に哀愁漂う
世界だけが永遠に残り続ける