詩 聖地 2011年11月4日 klleya 聖地に向かう魂 行き着く先さえ見通せず 先の無い未来に見切りを付けて 魑魅魍魎とした現世を離れ 暫しの安らぎを求めて聖地へ向かう 聖地と呼ばれた場所は既に廃墟となり 聖なる影などもう何処にも無かった 此の世で安らぎを得られる場所など もう何処にも無い 全て絶望に浸る魂に最早為す術は無い 消えゆく希望と未来に 最早期待する術は無い 終わりを迎える其の時に漸く悟る 聖地を求めていた心と身体に問い掛ける 聖地とは自らが創りだした虚像だと言う事を