微かに薄れ行く意識に
一欠片の夢を見る
そう…キミと出逢った日
1999年7月7日
七夕の日だったね…
生まれ着いた頃には
もはや暖かい家庭など
あるはずも無く、
次第に精神が荒んでいった
何故…この世界に生まれ落ちたのか…
理解さえ出来ない…
こんな自分早く消えてしまえばいいのに…と
ずっとこの世から消えることを願っていた
もう思い残す事など何も無い…
そう…ずっと思い続け、気が付けば…
多くの敵を作ってしまった…
いつかは多数の敵に自分は
殺られてしまうだろう…
でも、もうこれでいいんだ…と
自分に言い聞かせた
無駄に長い一生を送るよりも
ずっとましだから…
そう願っていた矢先に
敵の刃が自分の身体を突き抜ける
望んでいたはずの結末だった
微かに薄れ行く意識の中で
やっと楽になれる
そう思うと、やっと穏やかな表情になれた
気が付けば白い風景が廻りに見えていた
「架の世」かと思えるような気がしていた
いい伝えはホントだったのだなと思えた
はっきりと廻りが見えたとき、
近くにキミの姿が見えた
そう…これが初めての出会いだったね
ホント初めて見るキミの姿は
素敵で…いままで一匹狼だった自分さえも
初めて全てをキミに話すことが出来たよ
それからだったね…
キミと恋に落ちたのは^^
幸せな時が長く続けばいいのに…
ずっとそう願っていたよ
そう願う七夕の夜、さらに夏の終りに
ずっとそう願っていたよ
だけど、幸せなときほど
長くは続かないって
良く言っていたよね…
その言葉の通り、別れはすぐ近くまで
来ていた
避けたくても避けられない運命(サダメ)
19990916
キミと哀しい別れ…
こんなすぐ近くに来ているなんて…
知らなかったよ…
もっとキミに会いたかったよ…
もっとキミと現世で過ごしたい…
淡い願いも虚しく
キミは現世から消えてしまった…
余りにも哀しすぎる…
耐えられない…
耐えられない…
いっそのこと後を追えたらと…
生きることにさえ深い絶望を抱いた…
もう、残すのは何も無いのだから…
ひと思いに消えてしまう…そう決めた
ある日の夜、ついにそれを実行することに
した…そのときキミの幻影が現れた
久々に見るキミの表情はかなり哀しげだった
「生きてほしい」
キミはその表情で見ていた
そう…あのときもそうだったね…
キミと初めて出会ったときに見せた表情
20060707
キミが現世から消えて早や7年
キミに良く似たヒトと出会えた
そう、まるでキミが現世に帰って
きたのかなと思えるくらい
話し方も接し方も似ていた
いま思えば、キミそのものかなと
思えるくらい、ひさびさに愛しいという
気持ちを感じてしまった
久々に幸せを感じた
キミとずっとこのまま
一緒にいれたら
何よりも嬉しい
ずっとそう願っていた
距離は遠いけど、また必ず会おうと
お互いに誓った
20060916
キミとひさびさに再会した
場所はお互いの故郷の近く
朝から夜までホント素敵な一時を
過ごせたね
ホントずっと過ごしたいくらいだったよ
いま思えば、幸せなひとときだったなと
ずっと感じていて、
日に日に想いが強くなってきたよ
数週間が経った頃
またキミに再会できるチャンスが
来た
だけど、それは条件付の再会だった
どちらかの選択で、
良き未来に進むか、進めないかで
選択肢は現世と架の世をコントロールできる
者のみが決められた
20061024
儚くも想いが幻に終わってしまう日が
とうとう来てしまった
あの時と同じように急に意識が
薄れて来て、もはやロクに視界さえも
見えない
もう現世にこれ以上、己の魂が
とどまる事さえも許されない…
そう気付いたときに
やっと全ては仕組まれていたことだったと
悟った…
全ては儚き時だと…
もう…この身体は消えてしまうけど、
24年間ホント楽しかった…
辛かったけど、哀しかったけど、
最愛のキミにも出逢う事が出来たし、
多くの大切なヒト達にも出会えたし、
もはや悔いは全然残ってないよ…
きっと触れてはならないところまで
触れすぎてしまったんだね…
遣り残したことはたくさんあるけれど、
いったん全てを終りにするために
きっと、架の世と現世を司る者が
召し上げたのだろう…
最後の願い…
キミと一緒に永遠に過ごさせて
そう願って…架の世へと魂は旅立った…
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ひさびさに長い詩というかStoryを
書いてしまいました^^
いくらか実体験(1割くらい)を元に
しているけど、
実は新たに作ったオリキャラのある半生を
元に書いてみました^^