三度(みたび)、訪れる最期の日
今宵にこの身体からは命の灯が消える
長い道のりを得て、一度も幸せは訪れることは無く
あるのはいつも辛く哀しみだけ・・・
生への希望を一切失くす
深い傷という十字架をずっと付けさせられていた
祠に舞う精霊に問いかける
社に彷徨う御霊に問いかける
何時までこの辛さを味わう
何時までこの傷を負わされる
三度(みたび)、訪れたこの世から
離れるチャンス
長く味わってきた、辛さ、哀しみから離れられる時が
終にきた
もうすぐ終わりが来る
哀しみだらけの生
未曾有の災害がこの地を覆う
不条理な宿命(さだめ)から逃れる
失う術はもはや何一つ見当たらない
傷だらけの身体から・・・そっと、魂が抜け逝く
終に終わりを迎える
御霊となり、この世から離れ逝く
終焉の夜
終に新たな魂となり、新たな世界へとそっと・・・消え逝く