K Reverse 2K

 いつか夢見ていた
君と二人きりで
いるひととき

初めて会ってから
数年経ったね
いつしか君に惹かれて
いくのに気が付いて

君と出会う前は
長い雨がずっと
続いていた
永遠に止むことの
無い不条理の雨に
辺り一面
降り注がれていた

深く傷付いたあの時
君は癒してくれたね

君に
惹かれていたのに
気が付いて
外をずっと見つめて

永遠に
止まないはずの雨が
止みそうな気がして
外に出て
降り注いでいた雨が
止んでいたのに
気が付いていた

降りしきる雨が
止んだ頃に夕焼けが
差し込めてきた
二度と帰れない
あのときに
きらめいた夕日に
全てを問いかけて

爽やかな風に
惹かれて君に会いに
夏の夜に出かけた
初夏は暖かい
気がしていたが
辺り一面
爽やかな風が
吹き抜けていて

綺麗な夜空を見て
君が囁いてきた

「ずっとこのまま
でいたいね」

きらめきの夜に
ささやいた
穏やかな風が
二人に誘いの言葉を
吹きかけた
七夕の夜に

夜空に祝福の光が
現れて二人に囁いた
海の近くで
佇む二人に
そっと光が
差し込めた
君をそっと
抱きしめて

二千年の歳月が
過ぎて
君に出会えることが
出来て
綺麗な夜景が全てを
見届けるかのように
永遠に時が過ぎて