LAST FAILED

最期が訪れた日
深く傷付いた身体から
魂が抜け出る

いつか恐れ行く
最期の日に
深い霧に覆われた
刃に研ぎ澄まされた
追い詰められた精神に
深入りするものを切り刻む

懐かしく微笑む
在りし日
いつか夢見た夢は
ずっと叶わぬまま
望まない未来
望まない最期を迎える

微笑み返す表情に
見えた先は
懐かしき在りし日とは
考えられ無き未来

終末はすぐ近くにまで来ていた

魂の抜け出るそのときに
精霊が傷付いた身体に宿る
穏やかな表情を見せるそのときに
少しずつ傷付いた身体が癒え行く
ことに気が付いた

永遠に振り返るあの季節へ
零にならない幸多き未来
霧の様に消え去れない
一欠片の輝き
切なく淡いひとときに
省みぬ過去の在りし日