架に張り付けられた夜

懐かしみさえ消える各月の夜
明日に消え失せる辺り一面の暗闇の夜

壊れ逝く夜に
術すべの無い哀しき夜に
壊れ逝く世界に
光り差さぬ暗闇の世界
絶望に浸たる
意識の無い一時
安らげぬ夜に
姿を消す刃塗れの血まみれの身体

身体に刻まれる傷
幾つかの呪いと
呪縛をこの身体に焼き付けられて
刃に消え逝く精神と時
傷付き傷付けられる身体と精神
次第に病んでいく精神と身体

明日に迫る最期の時
待ち続けるあの時に戻れる時
その時にさえ戻れたら…
この荒んだ世界から消えてしまっても構わないから…